#12 ニセモノの星

ビルのむこうに太陽が沈むと
星を失った都会の空の下で
ガラスケースの中の宝石たちが
輝きだす

星は本物
電球はニセモノ

ダイヤモンドが本物
ガラス玉はニセモノ

他人のつくった鑑定書だけを信じ
見分けることだけに
夢中にはなってやしませんか?

電球でもガラス玉でも
美しいと思ったその心は
紛れもなく本物の心



2002.10 osaka

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